2008年10月27日月曜日

高校サッカー 帝京第三高vs山梨学院高 08/10/26


昨年に続き、今年も高校サッカー選手権山梨県大会の準決勝を観戦してきた。昨年も書いたとおり、親友である菊島の長男が帝京第三のGKを務めているからだ。
昨年は惜しくも準決勝で敗退してしまい、「全国大会に行ったら、横断幕を作ってやる」の約束は果たせなかった。
今年も同じ相手、山梨学院。優勝候補筆頭だ。大会前に菊島に「どうよ?」と聞いたら、「うーん・・・厳しいかなぁ」と言っていた。「父兄会長がそんなんじゃダメだろ」とからかっておいたが、まあ確かに厳しいだろうなと思ってた。

色々と用事があって、通い慣れた小瀬に着いたときにはもう、前半も30分過ぎ。菊島を見つけ戦況を聞くと、「前半は引いて守ってるみたいだな」攻撃力のあるチーム相手には常套手段か。
腰を据えて観戦し始めると、前半〜後半もたしかに押し込まれてる。が、なんとかクリアーして凌いでる。シュートも撃たれてるが、「ギャー!」と声を上げるようなシーンは無い。「こりゃ、延長戦に入るなぁ・・」呟くと、横で菊島はうんうんと頷いてる。「PK戦を願ってんのか?」「まあ、それはそれでアリかな〜」とか笑ってる。もし俺がGKの親だったら、PK戦で息子が1人で守ってるシーンなど見ていられないかもな。

とか言ってる間に、やっぱり延長戦突入。延長戦前半、GKが横っ飛びで弾いたシュートのこぼれ球を押し込まれてしまった。強い相手に先制点を与えちまった。正直、俺はその時点でThe ENDかと思った。その後も帝京第三にはチャンスらしいチャンスもなく、時間は過ぎて延長戦も後半8分。ゴール前でFKをもらった。こりゃあ、最高のチャンス。「おい、FKを蹴れる選手はいるのか?」「たぶん10番」「良い球蹴るのか?」「たまに凄いのを撃つよ」「ふーん」・・・次の瞬間、ゴールネットが揺れた。「ヨッシャー!!」ヴァンフォーレを応援してるときのように、立ち上がって拳を突き上げてしまった。

ホントにPK戦に突入。あのデカいゴールを1人で守らなきゃならない。キッカーがミスってくれない限り、守りきるのは至難の業。
帝京第三の先攻で始まったPK戦は、両校とも慎重に決め続けて4人目。2人目あたりから飛んでる方向は良かったから、何となく予感というか、気配は漂っていた。お見事!右に飛んだ手がボールを弾く。ボールはコロコロとこちら側に転がってきた。隣に座ってたはずの菊島は、そこら中の父兄とハイタッチをして走り回ってる。

5人目のキッカーが難なく決めた瞬間、菊島は持っていたメガホンと双眼鏡を放り投げて、俺の所に走ってきた。「やったぁー!」と叫びながら、タッチ&握手。そしてまた、父兄の中に紛れて行った。若さにまかせて、がむしゃらにやってる選手達も大変だが、それを見守る親たちもまた大変だ。

とにかく、準決勝は勝った。残るは決勝戦。相手は第2試合で航空学園をやはりPK戦の末、下した伝統校韮崎だ。当然、楽に勝てるわけもないだろうが、頑張って欲しい。今年こそ、応援用の横断幕を作ってやりたいものである。上の写真はPKを止めた瞬間。ちょっとピンボケだが許してもらおう。

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